音圧とラウドネス・ノーマライゼーションに関する出張講座のご案内
21世紀初頭より商業/非商業を問わず、録音芸術のサウンドに多大な影響を及ぼしてきた
「音圧戦争(Loudness War)」
そして、近年は音楽配信サービスが鑑賞の標準スタイルになりつつあるとされる中、各社が相次いで運用を開始している
「ラウドネス・ノーマライゼーション」
これらの概念と相互の関連についてよりよくご理解いただけますよう、当Studio Gyokimaeでは出張講座を行っております。
自著「とーくばっく~デジタル・スタジオの話」第2部の掲載内容や当サイトにて公開中の資料が中心となりますが、これらが制作経験者を想定した内容、切り口となっているのに対し、講座では制作経験のない方にもご理解いただけますよう初歩のお話からさせていただけます。
また、紙面では伝わりにくい音に関する部分も、サンプル音源やツールの実演を交えながらご紹介致します。
- 「時間がないので効率よく知識を身につけたい」
- 「スタッフ全員が一斉に現状把握できるよう研修の場を設けたい」
- 「概要は理解したものの、いろいろと疑問が残る」
…とおっしゃる団体様、企業様からのご要望にお応えするため、本サービスを開始致しました。
講座では、主に次のトピックを取り上げます。
※参加者のバックグラウンド(ディレクター、エンジニアリング経験者、学生、音楽愛好家、ほか)により、内容は調整可能です。
トピック
- ■基礎
- ・そもそも、音とは
- ・録音史 概略
- ・アナログ録音とデジタル録音の違い
- ・音声信号の「波形」とは
- ・音に対する聴覚の反応
- ・信号計測機器(メータ)類の使い方
- ・ダイナミックレンジ
- ■音圧戦争(ラウドネス・ウォー)
- ・音圧戦争史~時代/業界ごとの収録レベル
- ・音圧戦争の弊害
- ・米英の動向
- ・日本固有の状況
- ■ラウドネス・ノーマライゼーション
- ・ラウドネス・ノーマライゼーションとは
- ・なぜ、いま?
- ・ラウドネスの測定方法
- ・各種音楽配信プラットフォームの状況
- ・影響を受けやすい楽曲の傾向~どのような変化をもたらすか
- ■ほか
講演時間
およそ2~4時間程度(選択トピックによる)
ご用意いただきたいもの
ご検討の際には、必須ではございませんが下記をご用意いただければ幸いです。
- 会場
- プロジェクター(VGAまたはHDMI入力に対応するもの。HD推奨)
- 音響設備